きざみそば
前菜三品
ゲソ天ネギ
薩摩揚
雨の秋の夜のことじゃった。
ほの暗い欅並木を歩いておるとパタパタパタ、パタパタパタと何やら風に揺らめくものがある。
よ〜く目を凝らしてみると紺地に白文字で「地酒」「手打ちそば」の幟じゃった。
幟越しにぼんやり明かりが見えたので、近くに寄ってみるとそこは蕎麦屋じゃった。

という訳で千寿で酒・酒肴・蕎麦をいただいた。
まず御酒ですね。
前菜は玉子焼き・タコブツ・鰊の田舎煮の三品。
人心地ついたところでゲソ天ネギと薩摩揚を追加。
其々量が半端でなく多い。
蕎麦屋の肴は量が少なくて良いと思ふ。
酒の後、蕎麦で〆るからだ。
雨で体が冷えていたが、酒が進むうちポカポカと温まってきた。
〆は温かいそばにした。
きざみそばである。
素朴でほっとする味わい。
ホロ酔い気分で店の外に出ると冷たい雨も心なしか優しく感じられた。

【千寿】
東京都府中市寿町1-9-1