居酒屋探訪家太田和彦さんが探訪を始めるきっかけとなった大衆酒場。
今回の旅の目的地である。
白浜駅からバスに乗り継いで暖簾を潜ったのが、16時10分。
L字型カウンターには予約席のプレートも置いてある。
その横の席を案内された。
その後バタバタと怒涛のように客が押し寄せてきた。
あっという間に満席になってしまった。
正に間一髪。
旅の目的にも関わらず予約せずに訪れたのは、いささか無謀であった。
運が良かった。
まずは生ビールで人心地つく
お通しは、おから。
オススメの鰹刺身は時間がかかるとのこと。
サザエと生タコにしてみた。
カウンター内の大きな水槽で今まで生きていた命をありがたくいたただく。
注文の度に足を切られても、蛸は必死に生きています。
感謝。
心で泣きながらいただきました。
うんめえ~。
おでんは大根、玉子、豆腐にしてみた。
味が染みていて美味しい。
酒は長久をぬる燗で、ちびりちびり
いい心持ちですな。
帰りのバスの時間に合わせて勘定を済ます。
思いのほか安かった。
外に出てしみじみと建物を眺める。
心が和む佇まい。
奥の高層ホテルと同じ空間にあるのが信じられない風景である。
【長久】
和歌山県西牟婁郡白浜町3079-6